『平成19年度 基礎基本定着状況調査』について (報告)
秋晴の候 保護者の皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素より本校の教育の推進につきまして,ご理解とご協力をいただき,深く感謝いたします。
さて,見出しのことにつきまして,今年度の結果が出ましたので,そのご報告をいたしますとともに,結果に対する今後の取り組みについてお知らせいたします。
第2学年の生徒を対象に実施したこの調査は,「国語 数学 英語の3教科の定着状況調査(第1学年までの学習内容について)」と「教科学習への意識調査」および,「生活と学習に関する意識実態調査」の報告です。
・「国語 数学 英語の3教科の定着状況調査」について
結果:通過率(%)の一覧表
| 国 語 |
数 学 |
英 語 |
通過率 |
広島市 |
広島県 |
本 校 |
|
広島市 |
広島県 |
本 校 |
|
広島市 |
広島県 |
本 校 |
72.6
|
74.4%
|
71.6%
|
通過率
|
67.3
|
69.0%
|
63.0%
|
通過率
|
71.8
|
73.4%
|
72.6%
|
| 学習領域 |
聞くこと |
63.3% |
58.9% |
学習領域 |
数と式 |
73.9% |
70.0% |
学習領域 |
聞くこと |
85.1% |
84.2% |
| 書くこと |
81.0% |
77.5% |
図形 |
66.3% |
56.4% |
読むこと |
73.1% |
74.7% |
| 読むこと |
66.2% |
60.9% |
数量関係 |
59.0% |
52.7% |
書くこと |
55.0% |
50.6% |
| 言語事項 |
80.1% |
80.7% |
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話すこと |
75.0% |
74.3% |
各教科の重点課題 |
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「言語事項」の中でも小学校中学年配当の漢字の読み、書きの通過率が低い。月に最低1度は行っている表現活動で表現力だけにとどまらず、漢字力の定着も図っていきたい。
時間をかけて意見や考えを交流しているので、自分一人の読み取りや聞き取りの判断力が弱いと考えられる。そのため、「聴くこと」を大切にする取り組みに力を入れることも必要である。
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@「数と式」事象の中の数量関係を文字を使って表現し、一般的に考える力が足りない。
A「数量関係」文字を使った一般的な表し方ができていない。また、問題解決をするためのいろいろな考え方をしながら解決するための力をつけていく。
B「図形」空間におけるいろいろな位置関係や長さや体積を求めることができていなかった。
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@「書く力」文章の流れを考えて、ある程度のまとまりのある文章を書く力が弱い。。
A「読む力」会話文を読んで流れを理解し、次にくる応答文などを考えたり推測する力をつける必要がある。
B「話す力」聞かれた事に対してYes,Noで答えることはできているが、Yes/Noの後が不適切な答え方をしてしまう。
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・「教科学習への意識調査」について
【国 語】
前年度同様、「読むこと」の通過率が低い。「聴き合い」「語り合う」こと を中心とした授業を展開していくため、一方的に「聞く(読む)」だけに終 わってしまうと、相手に内容を確認できず、その上、自分の思いや考えを伝 え、その違いを確認することができないので、一人よがりの受け止め方や読 み取り、聞き取りになってしまっていると思われる。
今後の取り組み
文章の中の一つの言葉を大切にし、「聴き合い」「語り合う」ことを今後も 大切にしていくが、それと同時に副教材等を利用して、短時間で自分の意見 や考えをまとめる練習をしていく。また、聞き取りや読み取りで勘違いし、 つまずいた内容をチェックし、各自の課題がどこにあるかを授業の中で一つ ひとつ丁寧に確認できる時間を確保するようにしていきたい。
【数 学】
少ない人数で学習する方がよく分かると感じている生徒が約6割いるが、 これは県平均を約9ポイント下回っている。これは一斉授業でも一定の効果 をあげていると考えられる。そして「自分の考え方や解き方と比べながら先 生の話を聞いている生徒は7割を超えている。しかし、文章に書かれている 関係を式で表すのに図や言葉で考えることに苦手と感じている生徒が多い。
今後の取り組み
これからも引き続き小グループの活動を入れ、生徒同士が関わりながら、 いろいろな角度から物事を考えさせ、分かり合える授業づくりを進めていく。 そして自分の考えを意欲的に表現できるようにしていく。また、授業の中に 具体物を入れ、生徒の興味・関心を引き出す教材を工夫することによって数 学の授業が楽しみと感じられる生徒を増やしていく。
【英 語】
「書くこと」の通過率が低く、基本的な英文の構造を理解していない生徒 が多い。また、単語を正確に覚えておらず書くことができない。「話すこと」 においては、基本的な質問に対する応答のしかたがあいまいであり、定着し ていない。回答を見ると、聞き手や読者のことまで意識できておらず、つな ぎことばを用いたり、順序だてて文章を組み立てることができない。
今後の取り組み
言語を使用する場面の設定を身近で具体的なものにしたり、生徒の興味 ・関心に応じたテーマ設定をして表現活動をより豊かなものにする。 また、表現活動の前段階として基本的な文法や単語を定着させるためのパ ターンプラクティスをしっかりと行う。話す力をつけるために、帯時 間を 設けてペアでの会話活動を毎時間実施する。
・「生活と学習に関する意識実態調査」について
【生 活】:生活習慣では,毎日朝食を摂っている生徒は多く,ほとんどの生徒は基本的 な生活習慣が身に付いている。しかし,長時間テレビを見たりゲームをする 生徒も多く,読書の習慣はついていない。また,人間関係では,家庭・友人関係 は良好で相談相手もいる。教員との人間関係も概ね良好。自己有用感を持っ た生徒が多く,自分の良さは周りの人から認められていると感じ,やり遂げ た後のうれしさや達成感を持っている。論理的思考力についても,物事を解 決したり決めたりするとき,なぜそうなるのか理由を考えている。周りの意 見を聞き自分の意見や他の意見を聞き解決するコミュニケーション能力も育 ってきている。将来の目標を持って頑張っている生徒も多く,自己実現力も 育ってきている。
【学 習】:「学校へ行くのは楽しい」と多くの生徒が思っており,学習の動機も「将来, 仕事や生活の中で役に立つから」「もっと力や自信をつけたいから」と,自 分が伸びるために学習している生徒,授業で学ぶことを大切にしている生徒 が多い。その中でなぜそうなるか理由をつけて話したり,自分の考えや意見 を相手に分かりやすいように気をつけながら話している生徒も多い。
しかし,一方で,分からないことを分かるまで努力したり,計画的に学習す ることを苦手とする生徒も多く,宿題以外の学習を進んでする習慣を身につ けている生徒は少ない。
改善したい重点課題
・約4割の生徒が,本を全く読まないという実態。
・約4割の生徒が,ふだんの生活で1日に3時間以上テレビを見たりゲームをし
ている実態。
・平日,休日ともに約4割の生徒が,家で30分より少ない時間か,全く勉強を していない実態。(学習塾,家庭教師との学習は除いて)
今後の取り組み
・朝読書の取り組みを充実させる。
(教科会,生徒会,学年会などとの連携を充実させる)
・教科ごとに毎日の課題(ドリル的な学習課題)や定期的な課題(単元ごとなどの プリント等の学習課題)を適切に定め,教科担と学年会の連携を密にすること で個々の生徒の課題への取り組み状況を把握し,やらない生徒(または,できな い生徒)への指導および放課後等を活用した学習支援にあたる。
・生徒自身の自己評価能力を育むため,「学習カルテ」を活用する。
・定期試験等で生徒の学力分析を行い,学習の指導・支援の工夫改善を図る。
・教職員が一丸となって授業改革を推進し,すべての生徒の学びの保障に努める ため,教科会,学年会,校内研等を充実させる。